無敵の剣
「深雪」
「はい?」
「体調良いなら、飲めば」
「いえ、私は…」
「ほら、勝手に飲んでるから
気を使わなくていいよ」
がぶがぶと飲み比べをしている
原田さんと永倉さんと指さす
「クスッ ほな、いただきます!
……斎藤さん、泣いてたん?」
「は?そんな目、してないだろ」
「ですよね? 山崎さんが、元気づけてやってくれって、言うから…」
「私は、泣いた記憶がない
彼女が亡くなったときも…
私は、薄情なんだろうな」
「じゃあ… 私が死んでも泣かない?」
「多分」
「ほな、笑って下さい!」
「そんなに図太くないぞ?
悲しいという感情は、ある
ただ、泣けないだけだ」
「男って、大変ですよね
気持ちを圧し殺したりするんやろ?」
「私は、そういうのと違う
苦手なだけだ
喋るのも苦手なんだが…
不思議と深雪には、話している」
「やっぱり!? 私もそんな気がして!
自惚れてると言われると思ったけど
私には、心を少し開いてくれてますよね!」
「そういうつもりは、ない」
「えええ!!! そうでしょ!?
絶対!!私には、開いてる!!!」
「さぁ」
「もう!斎藤さん!!」
「クスクスッ」
〝私が死んでも、泣かないでね
私は、一の中にいるから!
一が辛いとき、楽しいとき
私も一緒だからね!〟
今も、私の中にいるのかな
雪…
「はい?」
「体調良いなら、飲めば」
「いえ、私は…」
「ほら、勝手に飲んでるから
気を使わなくていいよ」
がぶがぶと飲み比べをしている
原田さんと永倉さんと指さす
「クスッ ほな、いただきます!
……斎藤さん、泣いてたん?」
「は?そんな目、してないだろ」
「ですよね? 山崎さんが、元気づけてやってくれって、言うから…」
「私は、泣いた記憶がない
彼女が亡くなったときも…
私は、薄情なんだろうな」
「じゃあ… 私が死んでも泣かない?」
「多分」
「ほな、笑って下さい!」
「そんなに図太くないぞ?
悲しいという感情は、ある
ただ、泣けないだけだ」
「男って、大変ですよね
気持ちを圧し殺したりするんやろ?」
「私は、そういうのと違う
苦手なだけだ
喋るのも苦手なんだが…
不思議と深雪には、話している」
「やっぱり!? 私もそんな気がして!
自惚れてると言われると思ったけど
私には、心を少し開いてくれてますよね!」
「そういうつもりは、ない」
「えええ!!! そうでしょ!?
絶対!!私には、開いてる!!!」
「さぁ」
「もう!斎藤さん!!」
「クスクスッ」
〝私が死んでも、泣かないでね
私は、一の中にいるから!
一が辛いとき、楽しいとき
私も一緒だからね!〟
今も、私の中にいるのかな
雪…