無敵の剣
翌朝



土方さんの拷問が始まった


てっきり、私の役目だと思っていたから
手持ち無沙汰というか


どうしていいかわからない









「凄いね…」


捕らえた男の悲鳴が響く


「ああ」


「痛くて喋れないんじゃないのかなぁ」


「そうかもな」



沖田さんと2人で、蔵を眺めている

頭に響く悲鳴に、痛くて喋れないは
強ち間違いないだろうと



「行ってくる」


「え!!斎藤君が行くことないよ!」



沖田さんが止めるのは
〝疑いがかけられるから〟だろう



しかし、私は土方さんに、これ以上
辛いことをさせたくないと思った


どうせ、疑われているんだ

最初から、私を認めてくれた

土方さんの為に









私は、蔵へ














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