無敵の剣
出陣前に広間で、もう一度作戦の確認が
行われた
よいしょ、よいしょ と、部屋に
握り飯を大量に運んできた
女中と深雪
私は、深雪を見て苦笑いをした
もう、嫌な予感しかしない…
「腹ごしらえをして下さい!!!」
「ちょっと待て!」
珍しく大きめの声で言葉を発した私を
皆がキョトンと見る
「茶を持ってこい」
「ああ!忘れておりました!」
女達が部屋を出た後
私が握り飯をジロジロ見る
「何してんだ?
毒が入っているわけじゃねぇーだろ?」
永倉さんが、不思議がる
「食べたらわかる」
私の警戒していた事が
「うっ!!しょっぺぇ!!!茶っ!!」
「うわっ!茶をくれ-!!!」
当たった…
「はははっ やっぱり…」
「斎藤君!!!どういうこと!?」
「深雪は、不器用だからっクスクスッ」
「……すみません」
しょんぼりしている深雪から
私も握り飯を受け取る
柔っ!
お粥を握ったのか?
「ぷくくっ ありがとう」
塩っぱくて、べちょべちょの握り飯は
出陣前の緊張を和らげた
「無理して食べなくても…」
「ごちそうさま」
「斎藤さん!今度、美味しいおにぎりの作り方、教えて下さい!!」
「やだ」
「……」
深雪が表情を曇らせた
「深雪は、不器用だから
料理しない方が良いよ ぷふっ」
私に釣られて、皆も笑う
日頃、ガタガタに縫われた着物を
手直しして欲しいと私のところへくる者が
どれくらいいるか
深雪は、知らないだろ?
行われた
よいしょ、よいしょ と、部屋に
握り飯を大量に運んできた
女中と深雪
私は、深雪を見て苦笑いをした
もう、嫌な予感しかしない…
「腹ごしらえをして下さい!!!」
「ちょっと待て!」
珍しく大きめの声で言葉を発した私を
皆がキョトンと見る
「茶を持ってこい」
「ああ!忘れておりました!」
女達が部屋を出た後
私が握り飯をジロジロ見る
「何してんだ?
毒が入っているわけじゃねぇーだろ?」
永倉さんが、不思議がる
「食べたらわかる」
私の警戒していた事が
「うっ!!しょっぺぇ!!!茶っ!!」
「うわっ!茶をくれ-!!!」
当たった…
「はははっ やっぱり…」
「斎藤君!!!どういうこと!?」
「深雪は、不器用だからっクスクスッ」
「……すみません」
しょんぼりしている深雪から
私も握り飯を受け取る
柔っ!
お粥を握ったのか?
「ぷくくっ ありがとう」
塩っぱくて、べちょべちょの握り飯は
出陣前の緊張を和らげた
「無理して食べなくても…」
「ごちそうさま」
「斎藤さん!今度、美味しいおにぎりの作り方、教えて下さい!!」
「やだ」
「……」
深雪が表情を曇らせた
「深雪は、不器用だから
料理しない方が良いよ ぷふっ」
私に釣られて、皆も笑う
日頃、ガタガタに縫われた着物を
手直しして欲しいと私のところへくる者が
どれくらいいるか
深雪は、知らないだろ?