妹幽霊 兄と過ごした七日間


「少しだけ一緒にいていい?」

「……構わないけど。飯は?」

「後で何か持ってきてよ。お兄ちゃんの部屋で食べるから」

「わかった」



 そう言うとお兄ちゃんは立ち上がる。
 わたしもお兄ちゃんの後ろを歩く。



「家族でご飯。そういうの久しぶりだから、一緒にいたいんだ」

「わかってるよ」



 振り返りながら、お兄ちゃんがウィンクする。
 わかってくれたことが嬉しくて飛びついたけど、あまりの冷たさにお兄ちゃんが硬直しちゃった。



「あ。ごめん」

「頼む。気をつけてくれよ」



 わたしが舌を出して謝ると、お兄ちゃんは睨みながらため息をついた。
 仕方ないじゃない。
 まだ、幽霊に慣れてないんだから。

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