妹幽霊 兄と過ごした七日間
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その後。
お兄ちゃんがわたしに夕飯を持ってきてくれた。
お父さんやお母さんに、変に思われながら二回目の夕飯を用意してくれたこと。
わたしの未練を探す手伝いをすると決意してくれたこと。
全部にごめんなさいと、ありがとうを伝えた。
「俺の妹なんだ。気を遣うなんて、らしくないだろ」
「うん。そうだね」
この時間が続けばいいのに。
みんなの中にいたいと願ってしまうことは、本当はいけないこと。
だけど……。
「大丈夫だよ、詩月」
「うん」
あたたかすぎて迷ってしまう。
未練なんてみつからないまま終わって、お兄ちゃんのそばにいたいって……馬鹿みたいに願ってしまう。