妹幽霊 兄と過ごした七日間
お兄ちゃんとデート
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二日目の昼前。
幽霊とはいえ食事が出来るという不思議な体験をしながら、わたしは考える。
家族との時間はわたしの未練ではなかったみたい。
昨日、みんなが食事している中に混ざってみたけど何の変化もなかったし。
でも今、美味しすぎて頭が回らない。
お母さんが作ってくれた味噌ラーメン。本当に美味しい。もう一杯食べたいと言ってみたら、お兄ちゃんに睨まれた。
「あのさ」
「何よ?」
「食べ過ぎじゃないか?」
「本当にうるさい」
「それ、オレが全部食べてることになってるんだけど」
「だから?」
「いい加減、母さんに心配される」
「あー」
「しかも毎回、部屋に入って食うとか。オレは引きこもりか」
考えてみれば、そうだよね。でも、こんなに自由にご飯を食べられたことほとんどなかったから。