妹幽霊 兄と過ごした七日間
「始めようか」
「……うん」
黒猫天使さんが真剣な瞳を向けてきた。
わかってはいたけど、いざその時になると怖くなってしまう。
こうして猫と戯れてる姿にしか見えないわたし達だけれど、実は屋根の上。
普通ならありえない場所。
わたしもこうなるまでは登ったことなんてない。外に出ることさえあまりなかったんだもん。
本当にヒヤヒヤする。
まあ、死ぬことはないんだけれど。
「じゃあ、確認だ」
そう言って黒猫天使さんは説明を始めた。すでに偉い閻魔様から全て聞いていたから、本当に確認だけ。
あの人、閻魔様で合ってる?
神様だったりする?
その辺のことは知らずに来ちゃったけど、まあいいか。
慎重にやらなきゃいけないことなんだろうけど、一回聞いたことをまた確認。ちょっと面倒。