妹幽霊 兄と過ごした七日間
「出会って二週間で告白されたの。でも、わたし病気だったから素直に受け止められなくて。いつか……」
わたしが言った、守れるはずのない約束。
まだ何とか動けてはいたけれど、駄目だってことは薄々感じていた。
命の終わりが近づいていたこと。
「いつかこの公園でデートして、告白して欲しい。そしたら考えるって言ったの。わたし、意地悪だったよね」
「そんなことない」
やっとお兄ちゃんは口を開いてくれた。
「翼くん、デートする日を決めてくれたの。外に出られないのに、どうするつもりだったんだろうね。でも、わたしの希望だったんだよ。生きたいって……初めて思った約束だったの」