妹幽霊 兄と過ごした七日間
「告白を断ったら、翼くんはお見舞いに来なくなる。話が聞けなくなる。そう思っちゃって。また一人になるのが怖くて。だから返事を先延ばしにして、最低だって思ってる」
違うって、お兄ちゃんが首を横に振る。
「オレが努力するべきだったんだ。少しでも、詩月が寂しくないように」
「いいの。わたしがわがままなだけ」
「詩月」
「なに?」
「お前の未練ってこれ?」
「よく、わからない」
「でもちゃんと伝えてないだろ。告白の返事」
「そう、かも。未練かもしれないよね」
わたしは何とか翼くんを捜す方法を考えてみる。
もしかしたら、ばったり公園で出会えるかもしれないと思ったけれど、さすがにうまくはいかないらしい。