妹幽霊 兄と過ごした七日間
「ねえ、お兄ちゃん」
「なんだよ」
「デートしよっか」
「は?」
「デートしてたら、翼くんを見つける方法がわかるかも」
「本当かよ」
「気持ちの問題だけどね!」
歩みを止めて振り返ると、何とも言えない冷めた目でわたしを見る。
それが妹を見る目ですか。
少しくらい、わたしのやりたいことに付き合ってくれてもいいじゃない。
「アイスが食べたいな、彼氏さん」
「詩月」
「希望はクリームソーダ」
「仕方ねえな。じゃ、行くか」