10歳の年の差はどうやって埋めますか?
「ふ~ん、そうなんだ。」

そして清水課長はニヤリと笑った。

「どうせ若さで押し切られたんだろう?」

さすが会社の同期、付き合いが長い分私の事も良く分かっている。

「俺は俺のやり方で行く。覚悟しておけよ。」

「でも…。」

「なになに、プロポーズでもされたか?」

清水課長は余裕の様子で、私に聞いた。

-将来の事…、俺との結婚も頭の片隅で良いから考えておいて。-

総のその時の様子を思い出す。

「そういう訳ではないけど…。」

まだまだ私達はそんな段階ではない。

あんな事を言っていたけれど、本当に総はそこまでの事を真剣に考えているんだろうか。

< 110 / 169 >

この作品をシェア

pagetop