10歳の年の差はどうやって埋めますか?
「そうね。」

私はゆっくり目を閉じかけた。

「あっ、ちょっと待って。今は何時?」

私は総と会う約束をしていたんだ。

「もう夜中の2時よ。」

お母さんはそう言い残して、部屋を出て行った。

私はくらくらしながら歩いて、何とか鞄からスマホを手に取る。

-こちらには何時頃来られる?-

-まだ仕事は時間がかかりそうなの?-

そんな穏やかなラインから始まっていたが…。

-遅くなっても待っているから。-

-既読にもならないけど、どうしたんだ?-

そして何件かの電話の着信。

-何でもいいから、連絡をくれ。-

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