10歳の年の差はどうやって埋めますか?
そんな私に清水課長は何とも切ない顔をして…。

清水課長は私をベッドへ寝かせた。

そして私の涙でぐちゃぐちゃの顔を改めて見た。

「何でもいいから、早く元気になって会社に来い。」

そして私に唇を合わせた。

私は思いがけない事に、手で抵抗をする。

「他の男のためにそんな顔するなよ。」

そう言って清水課長は去って行った。

「ずるいよ、清水君。抵抗する力がないのを知っていて…。」

私はポツリと言った。

総は絶対誤解していたよね…、ただでさえ、清水課長の事を警戒していたくらいだったもの。

私は慌ててラインを送った。

-お願い。私を信じて。-

その後の言葉は続かなかった。







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