10歳の年の差はどうやって埋めますか?
「俺が寝込んだら、泊まり込みで看病に来てくれる?」

「私のせいなんだもの。当たり前でしょう。」

「じゃあ、風邪がうつってなくても今度は泊っていってほしいな。」

そんな総の言葉に私はドキリとする。

「それと…。ちゃんとラインで返信をする事。大変なのはわかるけど、倒れるまで仕事をしないで、俺と会う時間を作る努力をする事。」

総に頭を撫でられて、私はすごく心が軽くなった。

そして今の会社の状態、清水課長の事も含めて会えなかった時の事を一気に総に話した。

いつもは話すのは総の方だけれど、今回は総がしっかり私の話を聞いてくれた。

「清水さんって…、悠希に本気なんだな。」

少し驚いたように総は言った。

「えっ?」

「確かに私の事を落とすとは言われたけど…。」

「本当に気が付いてないの?」

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