10歳の年の差はどうやって埋めますか?
すると総がガバッと起きた。

「まだそんな事を気にしているの?」

「総…、また起きていたの?」

私は呆れたように、総を見た。

その瞬間、総は私の肩を掴んで引き寄せる。

「いや、本当に寝ていた。でも悠希のその言葉には反応してしまうみたいだ。」

そして私に優しくキスをした。

「おはようのキスだ。」

「総、最近大胆過ぎる。」

私はきょろきょろ周りを見渡す。

「大丈夫だよ。それに…。」

総は私をチラリと見る。

「見られても構わないし。」

すると電車のアナウンスがあって、どうやら次が目的地の駅のようだ。

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