10歳の年の差はどうやって埋めますか?
総に促され、ベッドに二人で腰掛ける。

「総、私…。」

私の言葉を遮るように、総は私に口づけをする。

そしてそのまま押し倒された。

私はぎゅっと目をつぶった。

「悠希、どうしたの?」

優しく総が囁いた。

「ごめん、シャワー貸して。」

私は総をはねのけて立ち上がり、浴室へ走った。

「悠希!」

私の背中で総の声がしたが、私は振り返れなかった。

私は洗面所で座り込んだ。

どうしちゃったんだろう、私。

私は自分の身体を抱きしめた。

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