10歳の年の差はどうやって埋めますか?
そこへラインの着信を伝える音がした。

-今家に着きました。ちゃんとお話が出来て本当に良かったです。-

その言葉を読んだ後、私は返信をしようとしていた。

そこにまた松田さんから立て続けにラインが来た。

-伝え忘れました。私はやっぱりあなたを好きになってしまったようです。-

「えっ?」

私は顔が真っ赤になるのを抑えられなかった。

そうか…、お付き合いをしようとは言われたけれど、好きと言われたのは初めてだ。

こんなドキドキする思いはいつ以来なんだろう。

私はそのまま返信を出来ないまま、就寝した。

真っ直ぐすぎるその表現に、私は何と答えたら良いのか分からなかったから。

すると朝、こんなラインが松田さんから届いていた。

-私は何かあなたを不機嫌にするようなことを言ってしまいましたか?-

< 29 / 169 >

この作品をシェア

pagetop