10歳の年の差はどうやって埋めますか?
私も余裕を取り戻し、清水君について行く。

「今日はおごりだよね?」

二人で歩きながら、私は清水君に笑う。

「おう、いいぞ。その代り、俺の話を聞いてくれるか?」

結局、近くのお店でお得なランチを食べながら…という事になった。

「なあ、佐野。俺さ、離婚した。」

「えっ~!」

清水君が落とした爆弾は、私にはあまりのも大きかった。

「まだ内緒だぞ。変に同情されると仕事がやりにくいからな。」

「あんなに奥さんと仲が良かったのに。何が原因?」

そこへランチが来て、二人で食べ始める。

「私がまだ結婚も出来ないのに、清水君は離婚までしちゃったんだね。」

あまりしんみりするのも悪いかと、少し軽口をたたく。

「この仕事していると午前様なんて当たり前だろう?だいぶあいつにストレスがかかっていたみたいなんだよね。」

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