10歳の年の差はどうやって埋めますか?
私達二人で空いている妹の部屋に何とか松田さんを寝かした。

お母さんが出て行った後、私は松田さんに布団をかけた。

「悠希さん~、好きです…。」

松田さんの寝顔を眺めていたら、松田さんはそんな寝言を言った。

「ふふふ、可愛い。こんなこと本人が聞いていたら怒るかしら。」

私は松田さんの唇にそっと口づけした。

「悠希さん…。」

松田さんがそんな私に抱きついて来た。

「ちょ…、ちょっと…。」

私はもがきながら、何とかその腕からすり抜けた。

私は松田さんの寝息を確認する。

本当にいろんな意味で手のかかる恋人くんだ。






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