10歳の年の差はどうやって埋めますか?
松田さんは嬉しそうに微笑む。

「うん。美術館で出会ったの。」

するとお母さんは嬉しそうに笑った。

「松田…さんっておっしゃったかしら?こんな娘ですけどよろしくお願いしますね。今日はお仕事でしょう?さっ、早くご飯を食べて。」

お母さんは松田さんを食卓へ座るように促した。

ご飯に味噌汁、そしてサラダには目玉焼き。

うちの定番の朝御飯。

もちろん、作るのはお母さんだけれど。

「うわ~、朝から白いご飯だ。」

松田さんが声を上げる。

「私は一人暮らしなので、いつもパンにコーヒーぐらいです。」

そしてきちんと座ると、手を合わせた。

「いただきます。」

< 83 / 169 >

この作品をシェア

pagetop