10歳の年の差はどうやって埋めますか？

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それから数日後。

「佐野、こないだの件が実現しそうなんだけど。」

仕事中に清水君がやって来た。

あのアパートの現場に行って以来、初めて顔を合わせる。

「こないだの件って？」

私は心当たりがなくて、清水君を見た。

「総務課の事務から、工務課に専任の人間が欲しいと希望を出したと話しただろう？」

ああ、会議の時にもそんな事を言っていたな。

今、工務課の所属は全員現場監督さんで占められている。

事務の仕事は総務課で一括の処理をしていたのだが、それにいろいろと不便な事が起こっていた。

私がこないだ清水君に同行したように、事務の域を超えて工務課の仕事を事務が掛け持ちできることが多く出てきたのだ。

それには別のスペースに居ると、連絡がうまく伝わらない事もあった。