10歳の年の差はどうやって埋めますか？

「何か緊張しますね。私の部屋に悠希さんが来てくれるなんてすごいな。」

美術館で並ぶより、少し距離がある。

「そう言えば、お話って何ですか？」

松田さんはそれが気になっている様子。

私もそれを早く片付けてしまいたいと思っていた。

そうでないと、やはり落ち着かない。

「実は社内で課の異動が決まってね。」

私はその内容をかいつまんで話した。

すると段々と松田さんの顔が曇って来た。

「すごく気に入らないんですけど。」

ちょっと拗ねたように松田さんは私を見た。

「まずはあの男性…清水さんでしたっけ？その人がいる課に異動してその人と仕事をする事。」

清水君に意味深な事を言われている事には触れないようにする。