イジワル上司にまるごと愛されてます
情けない気持ちになったとき、柊哉がふっと微笑んだ。
「来海がずっと変わらずにいてくれたってことだろ? だから、俺はすごく嬉しい」
「嘘」
「嘘じゃない」
柊哉の笑みが大きくなって、来海は数回瞬きをした。
「ホントに? ホントにそう思ってくれてるの?」
「ああ、本当だ。八年も離れている俺には、来海のワークライフプランを叶えてやれない。俺じゃ来海を幸せにできない。そう思って、来海を突き放した。だけど、もし来海が三十歳になるまでに日本に戻ることができたら……もしかしたら……って希望を持って、四年間、必死で働いた。支社長や水沼部長に文句をつけられないような実績を作って、早い帰国を認めてもらったんだ」
嬉しすぎて湧き上がってくる喜びが、涙となって来海の目からこぼれた。柊哉は彼女の目尻にそっと口づけて涙を吸い取った。
「四年前、傷つけてごめん。心から悪いと思っている。もう絶対に来海を傷つけないと誓う。だから、俺と付き合ってほしい」
「私、まだ柊哉を好きでいていいの……?」
「ああ、好きでいてほしい」
「どうしよう……信じられない。夢みたい」
「俺だって夢じゃないかと思ってるよ。さっきまで来海に恋人がいるんだと思ってたんだから」
「来海がずっと変わらずにいてくれたってことだろ? だから、俺はすごく嬉しい」
「嘘」
「嘘じゃない」
柊哉の笑みが大きくなって、来海は数回瞬きをした。
「ホントに? ホントにそう思ってくれてるの?」
「ああ、本当だ。八年も離れている俺には、来海のワークライフプランを叶えてやれない。俺じゃ来海を幸せにできない。そう思って、来海を突き放した。だけど、もし来海が三十歳になるまでに日本に戻ることができたら……もしかしたら……って希望を持って、四年間、必死で働いた。支社長や水沼部長に文句をつけられないような実績を作って、早い帰国を認めてもらったんだ」
嬉しすぎて湧き上がってくる喜びが、涙となって来海の目からこぼれた。柊哉は彼女の目尻にそっと口づけて涙を吸い取った。
「四年前、傷つけてごめん。心から悪いと思っている。もう絶対に来海を傷つけないと誓う。だから、俺と付き合ってほしい」
「私、まだ柊哉を好きでいていいの……?」
「ああ、好きでいてほしい」
「どうしよう……信じられない。夢みたい」
「俺だって夢じゃないかと思ってるよ。さっきまで来海に恋人がいるんだと思ってたんだから」