イジワル上司にまるごと愛されてます
柊哉の声がした直後、部屋がパッと明るくなった。目の前にあるのは、来海のマンションの部屋よりも広いリビングルームだ。部屋の中央に置かれたオーバル型のテーブルには、一面に赤やピンク、白や黄色など、色とりどりの薔薇の花が散らされている。
「えっ、いつの間に?」
来海は驚いて声を上げ、振り返って柊哉を見た。チェックインしたときはなにもなかったのに、彼がこんな演出を来海の知らないうちにホテルのスタッフにお願いしてくれていたのだ、と思うと、胸が熱くなる。
「誕生日おめでとう。来海に一番渡したかったプレゼントはこれなんだ」
柊哉が右手でテーブルを示し、来海はテーブルに近づいた。テーブルの中央には、薔薇の花に囲まれるようにして、ハート型のケーキが置かれていた。白いクリームの上に、真っ赤なイチゴとエディブルフラワーが飾られている。
デザートはないのか、なんて思ってしまったが、柊哉はこうしてちゃんと用意してくれていたのだ。
「わぁ……すごくかわいい……。ありがとう」
目頭を熱くする来海に、柊哉はいたずらっぽい表情で人差し指を振って見せた。
「えっ、いつの間に?」
来海は驚いて声を上げ、振り返って柊哉を見た。チェックインしたときはなにもなかったのに、彼がこんな演出を来海の知らないうちにホテルのスタッフにお願いしてくれていたのだ、と思うと、胸が熱くなる。
「誕生日おめでとう。来海に一番渡したかったプレゼントはこれなんだ」
柊哉が右手でテーブルを示し、来海はテーブルに近づいた。テーブルの中央には、薔薇の花に囲まれるようにして、ハート型のケーキが置かれていた。白いクリームの上に、真っ赤なイチゴとエディブルフラワーが飾られている。
デザートはないのか、なんて思ってしまったが、柊哉はこうしてちゃんと用意してくれていたのだ。
「わぁ……すごくかわいい……。ありがとう」
目頭を熱くする来海に、柊哉はいたずらっぽい表情で人差し指を振って見せた。