イジワル上司にまるごと愛されてます
「ありがとう」
来海はホッと息を吐き出した。柊哉は腕にかけていた来海のバッグを差し出す。
「ご迷惑をおかけしました」
「別に迷惑とは思ってない」
柊哉はぼそりと言って横を向き、片手で前髪をくしゃりと握った。迷うようにしばらくそうしていたが、やがて来海を正面から見る。
「アルコールを飲むなら、一杯までにしろ。心配になる」
正面から見つめられ、来海は視線を落とした。
「べ、別に柊哉なんかに心配してもらわなくても」
そう言った直後、来海は右手首を柊哉の手にギュッと握られた。かと思うと、そのまま顔の横でドアに押しつけられる。
「な、なによっ!?」
驚いて振り上げた左手も掴まれ、同じようにドアに押しつけられた。
柊哉は来海にぐっと顔を近づける。
「俺の手、振りほどけるか?」
「えっ」
来海はホッと息を吐き出した。柊哉は腕にかけていた来海のバッグを差し出す。
「ご迷惑をおかけしました」
「別に迷惑とは思ってない」
柊哉はぼそりと言って横を向き、片手で前髪をくしゃりと握った。迷うようにしばらくそうしていたが、やがて来海を正面から見る。
「アルコールを飲むなら、一杯までにしろ。心配になる」
正面から見つめられ、来海は視線を落とした。
「べ、別に柊哉なんかに心配してもらわなくても」
そう言った直後、来海は右手首を柊哉の手にギュッと握られた。かと思うと、そのまま顔の横でドアに押しつけられる。
「な、なによっ!?」
驚いて振り上げた左手も掴まれ、同じようにドアに押しつけられた。
柊哉は来海にぐっと顔を近づける。
「俺の手、振りほどけるか?」
「えっ」