双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)

嘘だ……絶対に悔しいはずだ。

犯人は、誰なのか知っている。
でも、副社長から口止めをされていた。

言ったら家族の身が危ない。

弱味を握られて何も言えない自分が
とても悔しかった。

共犯者なのだ……私は。

「おい……何でお前が泣くんだよ!?」

「えっ……だって……」

社長を見ていたら涙が溢れてきた。

すると社長は、呆れたようにため息を吐くと
私に近づいてくる。

「萌。お前が悔しがる必要なんてない。
泣くな」

そう言い手で涙を拭いてくれた。
ドキッと心臓が高鳴る。

しかし余計に涙が溢れて止まらない。

「すみません……すぐに引っ込めますので……」

泣き止め涙!!

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