双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)
「あ、ありがとうございます」
私は、恥ずかしくなりながらも
笑顔でお礼を伝えた。
「あぁ。ほら、仕事がたくさんあるぞ。
さっさと片付けて仕事に取りかかれ」
そう言うとプイッと背中を向けてしまった。
もしかして照れているのだろうか……?
クスッと笑みがこぼれる。
そして手鏡を覗き込んだ。
鏡で見る自分は、確かに見違えるほどに
綺麗になっていた。
だが、さっきまでの自分の姿を思い出す。
私は、こんな事をしてもらえる人間ではない。
自分がこれからやる事を考えると
罪悪感で押し潰されそうだった。
やっぱりダメ。
社長に、これ以上
隠し事を増やしたくない!!
私は、立ち上がると頭を思いっきり下げた。