双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)
社長は、電話を切ると
「ここの院長の息子とは、親友だ。融通が利く。
病人には、栄養のある食生活と万全な医療が必要だ。
そんな粗末な生活をしていたら
治る病気も治らんぞ……って泣くな!?」
えっ……?
気づくと涙が溢れて泣いていた。
あ、泣いている……。
きっとお母さんが入院が出来ると分かり
安心したのだろう。
良かった……本当に良かった。
涙が次から次と溢れだして止まらない。
「す、すみません……すぐに引っ込めます」
慌ててハンカチを出して拭おうとすると
社長は、ギュッと私を抱き締めてくれた。
「母親が病気なら心配して当然だ。
しばらくこうしててやるから我慢せず泣け」
そう言ってくれる。
「社長……」
そう優しく言われると余計に
涙が止まらなかった。
私は、社長にしがみついたまま泣いた。