双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)
『お前が居れば、またアイツは……寝れなくなる。
何を考えているか分からないが
これ以上に朔夜の負担になるような事はしたくない。
悪い……萌。居候の話は解消してくれ』
あぁ、なるほど。
黒王先生の言った通りだった。
社長は、私よりも副社長の事を気にかけている。
それは、悪い事だとは思わない。
ううん。優しい社長らしくて……素敵だと思う。
大切な双子の弟なんだし。
気遣うのは、当然のこと……なのに。
心の中は、ぽっかりと穴が空いた気分だった。
見えない壁。
今、ハッキリと見える。
社長と副社長の強い絆の間に私は入る事が出来ない。
私は、邪魔者だと実感させられた。
その日。
ベッドの上で泣いて過ごした。
翌日。泣いていたせいで目が充血していた。
「おはようございます。社長」
私は、気づかれないように社長には、
笑顔で挨拶する。