双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)

その言葉を聞いた時に……まさか!?と思ったが
どこか当たっているようにも思えた。

「傷つけやすいって…どの辺りが
そう思えたんですか?」

不思議に思ったのか社長が質問した。

私も気になる……。

するとお母さんは、

「そうね……最初こちらに訪れた時は、
社長になりすましていたの。
でも、萌から双子の副社長さんが居るって
聞いていたし、違うなと思って聞いたら
素直に弟の副社長さんだって認めたわ」

あった事を話してくれたが、その内容に
驚いてしまう。

社長になりすました!?
一体副社長は、何を考えているの?

「はぁっ?俺になりすましたって……アイツ。
一体何を企んでやがるんだ!?」

眉を寄せて怒り出す社長。

「まだ続きがあるのよ。でね。
少しお話をさせて頂いたんだけど
それを聞いていてとても繊細な人だと思えたの。
何て言うのかしらね……何か深い傷を隠すために
あえてそのスタンスに、こだわって自分を
傷つかないように悪ぶっているの」

「だから……優しくそれに対して声をかけてあげたら
泣いちゃって。悪い事をしちゃったかしら?
きっと根は、甘えたくて仕方がない
不器用な人なのね」

思い出すように話すお母さん。

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