双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)
「まるで……母親を見ているようだった」
社長のお母様……!?
そういえば、社長と副社長の両親には、
まだ会ったことがない。
前社長で現在会長のお父様は、
海外に居ると聞いたことは、あるけど
一度もお母様の話を聞いたことがない。
「あの……社長のお母様は?」
「……すでに死んでいる。
俺らが10歳の頃に。元々身体の弱い人だった」
えっ……!?
知らなかった……2人にそんな悲しい過去が
あったなんて。
「……お前の母親は、俺らの母親に
雰囲気が似ている。
笑い方や何でも許してくれそうな…優しい話し方。
だからか、朔夜が泣いた理由。
アイツは、兄弟の中でも母親には
特に懐いていたからな」
「副社長がですか!?」
「あぁ、懐かしいな。
母は、優しい人だった……」
社長は、懐かしそうに話してくれた。
何だかそれ以上話したらいけない
雰囲気だった。