双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)
「あの……社長。
そろそろ遅いので帰ります」
社長を1人に任せるのも申し訳ない気もしたが
もう遅くなったので帰らないといけない。
「あぁ、もうそんな時間か?
ちょっと待ていろ。送ってやるから」
社長は、蛇口を閉めるとタオルで手を拭いた。
送ってもらうなんて申し訳ない。
そう思っていたらお姉様が私に気づいた。
「あら?萌ちゃん。もう帰っちゃうの?
せっかくだから泊まって一緒に飲みましょうよ」
私を泊まるように誘ってくれた。
しかし……。
「姉貴。それは無理だろ。
朔夜が居るんだから……無茶を言うな」
社長がそれを断った。
ズキッと胸が痛んだ。
分かっているけど
向こうから断られると傷つく。
「はぁっ?嫌だ。あの子ったら
未だにトラウマ治ってなかったの?」