双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)

「フフッ……瑠姫。
ママよ~いい子にしてた~?」

ひょいと瑠姫ちゃんを抱き上げるお姉様。

やっぱり母親がいいのだろう。
お姉様を見るなり嬉しそうにキャッキャッと
はしゃぎだした。

すると社長は、ジッと私を見つめていた。
眉を寄せながら

えっ?もしかして疑われてる……?

「社長……?」

「何でもない。それより姉貴。
自分の子供をいちいち俺に預けるなよ!?
こっちは、仕事があるんだぞ」

そう言う目線を逸らされ話題をお姉様の方に
向けられてしまった。

一瞬避けられたような気がしたのは、
気のせいだろうか?

しかし、どうやら勘違いではないみたいだ。
あれ以来、社長の様子がおかしい。

普通に接してくれているのだが、私を見ると
フイッと目線を逸らされるようになる。

でも視線が痛い……。

まるで何か言いたそうな……でも言えないみたいな
微妙な雰囲気だ。

もしかして浮気をしていないか
疑われているのだろうか?

< 314 / 373 >

この作品をシェア

pagetop