双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)

お姉様の話を聞いて
涙が溢れて止まらなかった。

なんて酷い事件なのだろうか。
副社長にそんな辛い過去が遭ったなんて
知らなかった。

やっと理由が分かった。

どうしてあんなにも社長に対して執着を見せるのか
そしてあの悲しそうな表情の意味も
全ては、その事件に秘められていた。

お母様の事も自分の事のように思えて
余計に涙が止まらない。

「これは、響夜には、絶対に言わないでほしいの。
朔夜も自分と同じ気持ちにさせたくないと思うし
何より傷つけたくないわ」

お姉様が心配そうな表情で言う。

お姉様もまた、2人が大切なのだろう。

「分かっています。この事は、
絶対に社長に話しません!!」

私は、誓った。
絶対に隠し通そうと……。

「ありがとう。良かったわ。
萌ちゃんが物分かりのいい優しい子で。
今まで付き合っていた彼女ってか弱いふりして
結構癖のある子ばかりで心配してたのよね」

そう話してくるお姉様。

「癖のある……?」

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