双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)

夜中。
目を覚ますと社長の姿はなかった。

置き手紙には、

『姉貴と朔夜が心配だから帰る。
明日は、ちゃんと会社に来いよ?響夜より』

そう書かれてあった。
クスッと笑みが溢れた。

本当に……優しいな。

翌日。
私は、会社に出勤した。
昨日の今日で社長に会うのは、緊張してしまう。

秘書室に行くとすでに市原さんが来ていた。

「おはようございます」

「あ、おはようございます。
もう体調は、大丈夫なんですか?」

「は、はい。
心配かけて申し訳ありませんでした」

深々と頭を下げる。

休んでいる間に市原さんに
私の仕事も代わってもらった。
申し訳ない。

「いえ……それより何だか
嬉しそうですね?何かいいことでも
あったのですか?」

市原さんがそう聞いてきた。

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