双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)
「お前な。自分のしている事が
分かっているのか!?
そのお陰で社員が頑張って完成させた
商品を扱えなくなったんだぞ。
それだけではない。
社員達も利用して酷い目に遭わせて」
怒る社長に対して副社長は、
「利用?社員達は、ミスや
会社の不満、家庭問題なので会社にも
居りにくくなった連中ばかりだぞ。
そのお陰で会社に残る口実が出来たし
報酬もやっている。
むしろ感謝してもらいたいぐらいだ」
詫びるつもりもないようだった。
「お前な!?」
副社長の襟を掴もうとする社長。
しかし、するりと避けて市原さんの前に向かう。
「だがそれは、あくまでも
俺の下で従い忠誠を誓った奴のみだ。
市原。前に言ったよな?俺は、逆らう奴や
裏切る奴。そして俺のモノに手を出す奴は、
許さないって」
「それは……」
市原さんが何か言いかける前に
副社長は、市原さんを蹴り飛ばした。
一瞬で吹き飛ばされる市原さん。
「キャアッ!?ふ、副社長」
私は、叫び声と共に副社長の名前を呼ぶ。
叶先生の息子さんは、怯えていた。