双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)

ダメだ……昔のトラウマを引き出している。

このままだと犯罪だけではなく
副社長の精神が壊れてしまう。

な、何とかして止めなくちゃあ……。

その時だった。
社長が副社長の背中から抱きついて止める。

ナイフを持っている右手を掴んだ。

「やめろ。朔夜!!
これ以上。お前自身を傷つけるな!?」

声を荒げて止める社長。

「離せ。俺は、コイツを許せねぇー」

気が高ぶっている副社長は、無理やりでも
引き剥がそうとした。

すると社長は、

「朔夜。俺は、もう知っているんだ!!
お前があの事件の時、俺を助けるために
家政婦を傷つけたこと」

そう言った。

えっ……?

ピタッと副社長の動きが止まった。
そして驚いた表情で社長の方を振り向いた。

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