双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)

折り畳みナイフには、副社長の血が
ベッタリとこびりついていた。

「お、俺は、悪くない。俺は……」

市原さんは、ブツブツと独り言を
言い始めた。

すると副社長は、息を切らしながら
近づくと右手て市原さんを抱き締めると
ボソッと怖いぐらいの低い声で

「市原。だから言ったよな?
俺は、自分のモノを盗られるが
死ぬほど嫌いだと。なぁ、お前……どちらがいい?
ここで死ぬのと。
二度と表舞台に立てなくなること」

「最期に選ばしてやるよ。
響夜に手を出そうとしたこと……死ぬほど
後悔させてやる」

副社長は、息を切らしながらニヤリと笑った。

その表情や声があまりにも
恐怖で市原さんは、腰を抜かしてしまった。

すると副社長は、こちらを振り返ると
ニヤリと笑いそのまま倒れ込んだ。

「ふっ……副社長!!?」

「朔夜!!」

私達は、慌てて副社長の所に駆け寄る。
抱き上げると苦しそうに息を切らしていた。

「副社長……しっかりして下さい」

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