双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)

「それが萌だ。
響夜に似た純粋さがある萌なら幸せに
なれると思い何とかして
くっつけようと策を練った。
あそこまでやらないと……お前らのチェリーコンビが
上手く…いかないと思ってたからな」

苦しそうに言う。

副社長は、そんな想いで
私達に接してくれていたの……?

「朔夜……お前……」

私は、涙が溢れて止まらなかった。

「泣くな……萌。
俺は、幸せなんだ。やっと母様の所に逝ける。
ずっと……あの日から死ぬ場所を探していた」

「何を言っているんだよ!?
母さんだって、そんなの望んでいない。
俺だって……勝手に死ぬなんて許せねぇーぞ!!」

社長まで涙を流した。

そうだよ。
副社長が死んでも誰も喜ばない。

「響夜……悪いな。俺は、無理だ。
お前のような生き方が出来ない。
だから……せめて……萌と幸せになれ。俺の分まで
萌を……愛してやれ……」

そう言うと静かに目を閉じていく。

「朔夜!?おい、朔夜。
目を開けろ。朔夜……!!」

「いやぁぁっ~副社長!!」

私達は、泣き叫んだ。

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