双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)

冷たくなっていく副社長。
私と社長は、泣くしかなかった。

その後。
救急車を呼び病院に運ばれて行ったが
副社長は、帰らぬ人になった。

市原さんだけは、
自首をすることを勧めた。

その際に罪が軽くなるように社長が手配する。

彼の働きは、認めるものがあったし
社長は、きちんと罪を償い更正してほしいと
願った結果だ。

他の関わった社員達と辻先生の息子さんは、
そのまま会社に残すことにしたらしい。

どうしてか?と尋ねたら

「そういう奴ほどそばで飼い慣らせと言うだろ?
アイツは、間違いをしてしまったが
全てアイツらに責任があるわけではない。
それに気づいてやれなかった俺の責任だ」

「だったらこれからも俺のそばで
責任を果たす。
アイツらは、二度と間違いを起こさないように」

なんとも“世話焼き女房”と言われるだけあって
面倒見のいい社長だろうか。

しかしこれからが大変だ。
優秀だった秘書も副社長も居ない。
だから私が、秘書としても
恋人として社長を支えたいと思った。

そのことは、お母さんにも事情を話した。
何処まで話していいか分からなかったけど
事件の真相を具体的に言わずに
ただ副社長のことを話した。

するとお母さんは、

「そう。そんな事があったの。
副社長さんは、やっぱり甘えだかり屋さんで
不器用な人なのね」

前と同じ事を言ってきた。

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