双子社長のギャップ萌え。(大幅に加筆修正済み)
「朔夜……アイツは、人前で見られて
食べられるのを異状に嫌がる。
まさかと思うが……お前が淹れた
コーヒーに口をつけたのか……?」
はい……?
「はい。普通に飲んでいらっしゃいましたが?」
えっ?別に普通のことでしょ……??
まぁ、途中で不味いと床に捨てられたが。
すると社長は、ガタッと立ち上がった。
ビクッと肩を震わせた。
「し、信じられん。
アイツは、俺以外に出した飲み物には、
一切口をつけない。
飲み物だけじゃない。食べ物もそうだ!
神経質で……あの市原でも
今だに信用されていないんだぞ!?」
えぇっー!!?
「副社長……普通に飲んでいましたよ?
食べ物だって、温めたのを食べておられましたし」
「だから驚いているんだ!?お店に行っても
アイツは、一切口をつけようとしない。
人を丸っきり信用していないからだ。
俺の作った料理ぐらいしか飲み食いしないから
いつも手を焼いている。
お前……どうやって信用されたんだ?」