晴空のようなあなたに恋をした



「えー、この満開の桜に祝福されて本校に入学した新入生!えー、心から祝福いたします。えー、…えー、今から5年前に……えー、建てられた、まだ新しい歴史の…ーーーーーーーー。ーーーーー、ーーー。」









え、校長…『えー、』言い過ぎじゃない?





あ、10回目の『えー、』いただきました!





なんてぼーっとしながら見ていると…、もう
生徒会長の挨拶で入学式が終わりを迎えるところだった。




「生徒会長、挨拶」







そう先生が言った途端に、


「「きゃーー!!!」」





「「生徒会長ーー!!!」」









…びっくりしたぁっ!





な、何事なのよ!?







急に、うるさすぎて隣で寝てた美沙が起きちゃったじゃないの!!





寝起きの美沙は怖いんだからっ…!!!










「あ?うるっさ」





「ひぃ…っ!」







お願いだから、美沙さん。





私を睨まないで!?







「ワタシ、ウルサクシテナイ!」





「いや、なんでカタコト」






あんたが怖いんじゃー!



怖くてカタコトになっちゃったんじゃー!!


< 10 / 171 >

この作品をシェア

pagetop