晴空のようなあなたに恋をした
「えー、この満開の桜に祝福されて本校に入学した新入生!えー、心から祝福いたします。えー、…えー、今から5年前に……えー、建てられた、まだ新しい歴史の…ーーーーーーーー。ーーーーー、ーーー。」
え、校長…『えー、』言い過ぎじゃない?
あ、10回目の『えー、』いただきました!
なんてぼーっとしながら見ていると…、もう
生徒会長の挨拶で入学式が終わりを迎えるところだった。
「生徒会長、挨拶」
そう先生が言った途端に、
「「きゃーー!!!」」
「「生徒会長ーー!!!」」
…びっくりしたぁっ!
な、何事なのよ!?
急に、うるさすぎて隣で寝てた美沙が起きちゃったじゃないの!!
寝起きの美沙は怖いんだからっ…!!!
「あ?うるっさ」
「ひぃ…っ!」
お願いだから、美沙さん。
私を睨まないで!?
「ワタシ、ウルサクシテナイ!」
「いや、なんでカタコト」
あんたが怖いんじゃー!
怖くてカタコトになっちゃったんじゃー!!