晴空のようなあなたに恋をした
スマホの周りにみんな集まって耳を澄ました。
『…大切な仲間がいる人に限ってその仲間に頼ろうとしない。だいたい、迷惑をかけたくない…とか、頼っても見捨てられたら…とか思って頼れない人がいる』
あ、音の声だ。
音の言葉にびっくりする。
普段こんなこと言わないようなバカでアホな奴だから。
俺らは知らず知らずのうちに、真剣に聞き入る。
『怖いと思うことは間違いじゃない。でも、その怖さを乗り越えたら自分に自信がつくよ』
怖いと思うこと…か、。
色々抱えてる奴は耀だけじゃない。
ここにいる奴、下でバカやってる不良たち、
抱えてるからここにいる。
でも俺は抱えてなきゃ、こんな良い仲間と会えなかったと思うと…、
俺も色々あって良かったなと思ったり、思わなかったりすんだよな。