晴空のようなあなたに恋をした
「いっ、!痛っい!痛い痛い!!耳ちぎれるぅぅぅぅ!!」
朝から耳引っ張られたら嫌でも目がすっきりする。
「…うるせーわ。感謝しろよ?お兄様が毎日起こしてやってるから中学校皆勤賞だったんだろ?」
いや、そこはお兄様じゃなくて叔父様だろ!
まぁ、でもまだ叔父さん21歳か。
わたしの兄、たっくんより若い。
お母さんの弟で末っ子だからか、お母さんとめっちゃ歳が離れてる。
上から順にお母さん、弟1、弟2、妹1、弟3。
弟3がこの叔父さん。
通称、慎ちゃん。
神田 慎也(かんだ しんや)だから慎ちゃん。
あ、神田はお母さんの元の性ね!
お父さんが藤堂で、今は藤堂になった。
なぜ、慎ちゃんが私の家にいるかというと…、慎ちゃんは無駄にイケメン。
イケメンだからか、月に15日くらいのペースでストーカーが慎ちゃんの家の前にいるらしい。
だから、慎ちゃん1人だと危険ということで…一時避難って感じで私たち家族の家に住み着いて、早、2ヶ月。
もうすぐ出てくって何回も言ってるけど…、多分まだ居座る気だと私は思ってる。