晴空のようなあなたに恋をした
窪田の態度にも、豪呵のことも納得いかなーい…って勝手に1人でむくれていると、
「…ぷっ、面白い顔だなー」
「……っ!?」
1人でプクーっとむくれてた私に…!
晴が!!(この際もう呼び捨て)
ふくれた頬をツンツンって…!!!
突いてきた、…!!
…晴に少し触られた頬がじんじんと、熱い。
胸が…ドキドキ、いやドックンドックンしだした。
こんなこと…初めてで、。
ど、どっ、…どうしよう!!
う、うーん。困った時はとりあえず深呼吸してっ…、
あっ!そういえば私名乗ってないよね!?
晴は今日、自己紹介の時来てなかったから。
「はじめまして!私、…藤堂音羽!!」
「はじめまして。俺は、吉澤晴。隣の席同士、よろしくな音羽」
急に始まった自己紹介に戸惑っていた晴だったけど、私に自己紹介してくれた。
それに私と隣の席だって知ってた!
多分窪田たちが言ったんだろうけど!!
それでも!…それだけのこと、…でも………私には嬉しすぎることだった。
これが恋なの?
私は今日、一目惚れというやつをしました。
初恋というやつも始めました。
…好きってよくわからなかったけど……今ならわかる気がした。
そう思うと、これからの学校がもっと楽しみになった。