晴空のようなあなたに恋をした


「あれ?次って…」






「移動教室だよ。ちなみに音楽」




うっわ!よりによって音楽かー…。




遅刻にうるさい鎌田先生は私たちの音楽の担当の先生。



「カマちゃん1秒遅れただけでも、許してくんないもんなぁ」



そう呟き、私はようやくメロンパンを詰め終わったあさみんと美沙と教室をでた。








「うー、今日は晴れてるねぇ」






「こんな日は日向ぼっこしたくなるわー」



「あ、そういえば今日窪田たち見てないよね?」







何気なく言った一言。




「窪田たちって晴くんも含まれてるのかなぁー??」






超ニヤニヤしながら聞いてくるあさみん。







ふっ…と鼻で笑った美沙。




「まあね!」





晴がいないってことはずっと気になってた。






不良なんだし、学校まじめに来る方が少ないのは知ってる。




窪田たちもいないし。








「わお!音羽って冷やかしても動じない系??」





つまんなーいって言ってくるあさみん。


< 65 / 171 >

この作品をシェア

pagetop