ヴァンパイア兄弟は奪い合いの真っ最中。
なんとか終わった……。
入学式を終え、簡単な明日からの高校生活への説明があってから早めの下校。
でも私は、何となくまだ帰らないままでいた。
1人ぼっちの教室の窓からは、まだ上級生は帰れないらしく、別棟でしている授業風景を見ることが出来た。
進学コースかなぁ…。勉強大変そう……。
必死にノートへ授業内容を書き写す生徒達をボーッと眺めていると、自然と授業をしている先生にも視線が移った。
眼鏡をかけていて、遠目に見ても長身。
オールバックにされている黒髪、似合ってるのはイケメン故の特権だろう。
数学の授業なのか、文字は小さくて読めないが黙々と数式を書き、ときおり生徒の方を見ながら解説をしている。
大人の色気って、あぁいう人のこと言うんだろうな…。女の子のファンとか多そう。
そう考えていた時、偶然先生が窓の外へと視線をやり、運の悪いことに私と目が合ってしまった。
うわっ…!?目合っちゃった!
急いでそっぽを向き視線を外す。
びっくりしたとは言えあからさまだったかな…。
チラッとまた窓の外を見ると、先生はそのまま授業を続けていた。
私が一方的にびっくりしただけで、もしかすると本当は目なんて合ってないのかも…
だとしたら私一人で恥ずかしい子じゃない!
フルフルと顔を左右に振っては気恥しい気持ちを切り替えて、鞄を掴み立ち上がる。
「帰ろ。」
呟いた声は静寂に包まれた教室に消え、私が教室を出る頃には終業のチャイムが鳴っていた。
入学式を終え、簡単な明日からの高校生活への説明があってから早めの下校。
でも私は、何となくまだ帰らないままでいた。
1人ぼっちの教室の窓からは、まだ上級生は帰れないらしく、別棟でしている授業風景を見ることが出来た。
進学コースかなぁ…。勉強大変そう……。
必死にノートへ授業内容を書き写す生徒達をボーッと眺めていると、自然と授業をしている先生にも視線が移った。
眼鏡をかけていて、遠目に見ても長身。
オールバックにされている黒髪、似合ってるのはイケメン故の特権だろう。
数学の授業なのか、文字は小さくて読めないが黙々と数式を書き、ときおり生徒の方を見ながら解説をしている。
大人の色気って、あぁいう人のこと言うんだろうな…。女の子のファンとか多そう。
そう考えていた時、偶然先生が窓の外へと視線をやり、運の悪いことに私と目が合ってしまった。
うわっ…!?目合っちゃった!
急いでそっぽを向き視線を外す。
びっくりしたとは言えあからさまだったかな…。
チラッとまた窓の外を見ると、先生はそのまま授業を続けていた。
私が一方的にびっくりしただけで、もしかすると本当は目なんて合ってないのかも…
だとしたら私一人で恥ずかしい子じゃない!
フルフルと顔を左右に振っては気恥しい気持ちを切り替えて、鞄を掴み立ち上がる。
「帰ろ。」
呟いた声は静寂に包まれた教室に消え、私が教室を出る頃には終業のチャイムが鳴っていた。