君に会いたくて


あまりにも真剣すぎた俺の言葉に。

紗枝、亮太、亜紀ちゃんはしばらく口を噤んでいたけれど……。



「――……ってことで、バス到着~!」



タイミング良くバスが到着したことを知らせる、亮太の明るい声。

場の空気は一瞬で沈黙を打破した。



バスに乗り込むとき……。



「ごめんね、直樹くん」



亮太の後ろに並び、乗る順番を待つ紗枝が小さな声で言った。



「いいよ。気にするなよ」




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