君に会いたくて
第二章

*二人の秘密*



十一月に入った途端に、街中はクリスマス一色になる。


彼女もいない俺には無縁のイベント。

浮かれているのは、彼女がいるやつと、クリスマス前に好きな女の子に告ろうとしているやつだけ。



好きな女の子が親友の彼女。

そんな俺にとって、
やっぱりクリスマスは、ただの十二月二十五日でしかないんだ。




教室のあちこちでは、早くもクリスマスの話題で盛り上がる。

そんなやつらを冷めた目で見ていた俺は、亮太から酷な頼みごとを持ちかけられた。



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