君に会いたくて


「おはよう」


「……亮太くん、まだ来てないね」


「あぁ、いつものことだし」



いつもの朝のバス停。


亮太は毎日のように、バスが来るギリギリのタイミングでバス停に滑り込んでくる。



それまでの僅かな時間。

俺と紗枝は二人きり。



いつも紗枝と一緒にバス停にいた、紗枝の友達。

気を利かせてくれたとかで、友達はバスを一本遅らせるようになったらしい。




< 7 / 157 >

この作品をシェア

pagetop